株式会社リバースネット

CEOメッセージ

CEO
MESSAGE

産業の力を引き出し、

躍進を支援する

情報インフラを。

代表取締役社長

白土 悠平

Yuhei Shiratsuchi

CEO MESSAGE
人生で何をしたいのか考え悩んだ
学生時代~社会人初期

九州のド田舎、山の麓に位置し、豊かな自然に囲まれた家庭で育ちました。母の実家で育ったため、昭和感満載の、愛情深くも厳しい家庭で育ち、昔から自然への愛着が深かったと思います。

小学校では当時すごく細かったこともあって、いじめられることもしばしば。一緒に住んでいた祖母の弟がなかなか厳しい人で、「飯は5分以内に食べないと戦場でやられるから早く食え」、「男は絶対に泣くな」など、細くて病弱だった僕に、強くなって欲しいという願いからか昭和の九州男児の生き方を叩き込まれました。今振り返ってみると、そんな幼少期だったので、「助けてほしい」という気持ちを自分の中で押し殺し、自分の居場所や権利を獲得するためには、自身が卓越しなければいけない、という感覚が身についていたと思います。

そんな幼少期を経て、公立高校の理数科を卒業した後、一年間の浪人生活を経て京都大学に入学。京大は関西で「単位が空から降ってくる大学」と言われていて、中でも圧倒的に楽で、他学部に「ヒマ総人」と揶揄される総合人間学部に所属していたのですが、当初は落第ギリギリの学生生活。好きなことばかりをしていました。

前半はバスケ部に入り、熱中して取り組んでいたのですが、練習が終わったら深夜まで友人数名と鴨川のほとりで歌いながら寝転がり、家に帰って、気が付いたら次の日の5限(16時半スタート)に寝坊して単位を落とすなど。今思うととてもイタいのですが、入学当初の前期でかろうじて7単位を取得しまして、当時1単位も取れなかった友人2名と3人で、「ダブルオーセブンだ」と盛り上がっていました。

ただ、昔から外の世界にはとても興味があったので、「国内に限らず、グローバルに社会に意義のある仕事がしたい」という漠然とした思いはありました。なぜ社会に意義のあることを、と思ったのか、最近振り返ってみて気付いたのですが、早い段階で「助けてほしい」という気持ちを抑圧していたため、誰かの助けてほしいという気持ちに応えたかったんでしょうね。

とはいえ、グローバルに社会的意義、といっても、自分が本当に何をしたいのか分からない。分からないのならとりあえず見に行ってみようということで、イギリスへの留学を決意。先進国だけ見ても、本当の意味でのグローバルとは言えないのではと、大学後半からは、バングラデシュのマイクロファイナンス機関で働いたり、モンテネグロで民主化支援のインターンをしたりと、自分が将来何に取り組むかを考えるために、よく海外へ足を運んでいました。

そんな学生生活を過ごす中で、自分は「社会貢献性の高いことを、持続可能な形でやりたいのでは」と思う様になり、進路の選択肢として出た答えが「投資」や「事業運営」を学ぶことでした。そこで、様々な業界や企業の支援に関わることができる米系投資銀行のゴールドマン・サックス証券に入社しました。

入社から2年半、企業の資金調達や財務アドバイザリー業務を担当しました。仕事を通じてクライアントに価値を還元していくことを徹底的に学べたと思っています。ビジネスマンとしての礎を作ってくれた、実に意義のある時間でした。そして今度は、もう一歩飛び出してゼロベースから事業を生み出す挑戦がしたいと思い、REAPRAというシンガポール拠点のベンチャービルダーに転職をしました。東南アジア、日本のスタートアップ支援に従事する傍ら、日本の全産業領域を隅から隅までリサーチ。あらゆる産業の調査をする中で出会ったのが、資源循環産業でした。

CEO MESSAGE
産業の人々が課題や
困難に打ち勝ち、活躍する機会を
広げるための支援を。

資源循環産業と聞いてなんのこと?と思う人の方が大半だと思いますが、簡単に言えば、廃棄物処理やリサイクル産業のことです。日々の生活の中で当たり前に私たちは廃棄物を捨てていると思いますが、その裏では処理やリサイクルに従事する事業者が約8万企業も存在し、複雑な法規制を背景とし、多くの課題が残っています。実は12兆円もの巨大市場であるにもかかわらず、あまり知られていないが故に長らくイノベーションが起きていない、未開の市場です。目立たない、外から構造が見えにくいが故に、今までベンチャーの業界参入もほとんどありませんでした。

資源循環産業の課題を一言で表現すれば、「複雑な産業構造と人材不足による負のスパイラルに陥っていること」です。複雑な産業構造とは、日本全国で中小事業者が乱立することに起因しています。これは日本独特の歴史背景が大きく影響しており、地方自治体ごとに許認可を取得しなければならない現状があるからです。米国では2-3社の寡占状態の産業が、日本ではなんと8万事業者以上。産業全体の情報が分散し、各事業者は必要な連携が取りづらく、根強く残るアナログ作業ゆえに生産性も低止まり、今後人手不足が進行することから、現場がどんどん疲弊していく状況です。

資源循環産業で働く方々は、本来であれば「地球環境を、ひいては地球の未来を守るために働いている」と言っても過言ではありません。それくらい社会貢献性が高く、尊重されるべき存在です。

また、実は日本の資源循環産業は、莫大な可能性を秘めています。開発途上のアジアでもこれから資源循環の仕組みが整備されていきますが、廃棄物は投げ捨ててしまえば処理費はタダで済んでしまうので、政治・行政や文化の水準とともにしか発展しません。そのため、単純なテクノロジーと資本主義の掛け算によって成立する市場よりも、新興するアジア市場で、日本の立ち位置に優位性があります。先進的なリサイクル技術も数多く保有していることから、各国からの技術移転要請も来ている程です。

社会貢献性と、莫大な可能性を持つ産業の方々が、歴史的な構造負の中、その力を十分に発揮しにくい状況にある。そのような状況に打ち勝ち、活躍の機会を広げる支援がしたい。そこで、「リサイクル産業の力を引き出し、躍進を支援する。」というミッションのもと、2017年8月にリバースネットを創業しました。

CEO MESSAGE
共に学び、挑戦し、支援し合う。
強さと優しさを
体現する組織で、
産業に
感動を引き起こしたい。

リバースネットは設立当初から「後世に豊かな自然環境を残し、人と地球が幸せに共生できる社会の実現」を目指しており、その実現のために「リサイクル産業の技術と、そこで働く人々の力を最大限引き出す情報インフラ」の構築に挑戦しています。

現在は人材不足に悩む事業者向けの採用支援プラットフォーム「はこジョブ」を主で運営していますが、毎日お客さんと話す中で、我々が向き合う産業には、まだまだ無数の構造的な「負」が存在していることを実感します。だからこそ、会社全体でどこに「負」があり、どこに事業化のポイントがあるのか。それを現場から探し当て、複数事業を並行して運営できる体制を整えたいと考えています。今後は収集運搬や中間処理業務の自動化・効率化に向けた事業を複数展開していき、事業者や従事者の方に「圧倒的に感動していただけるサービス作り」に全社で取り組んでいきたいと思います。産業の力と、僕らの情報インフラが補完関係にあり、それぞれの強みを高め合う、そんな関係性を目指しています。

まだ創業3年目のチームですが、幸いなことに、個性的で優秀な仲間に囲まれて仕事ができています。メンバーに求めることは、第一に自己変容に対してポジティブに向き合えること。つまり、自分の人生に対して、「自身が変容することで、より良い生き方を模索していく」という考え方に共感できることです。また、大切なことがもうひとつ。それは、お互いを支援し合える関係性の構築です。仲間に対してはもちろん、向き合う産業や事業者・従事者の方に対して思いやりの心を持ち、共感することで支援できるマインドを持った人を求めています。

もし、私たちの思いに賛同してくだされば、ぜひ一度お会いしてお話を聞かせてください。新しい仲間との出会いを心より楽しみにしています。